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旅が始まってから色んな事があったが、なんとか縄文杉にみんなで来れた。展望台に着くと、管理をしているであろうお兄さんに「本日200人目です!」と言われた。凄いのか凄くないのかわからないけど、素直に嬉しくてお兄さんとハイタッチ。

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縄文杉は、やっぱり迫力があった。息子も感動して見入っていた。これまで見てきた怪物的な木々も、縄文杉が見つかる前は最長寿だった大王杉もめちゃくちゃすごかったし、縄文杉を超える樹齢の杉も、森が深過ぎてまだ見つかっていない可能性があるらしい。日本にもそんなところがあるなんて、ロマンを感じる。

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少々縄文杉を堪能し、満足したところで下山スタート。 初の登山で片道6時間は中々きついと思うが、帰るにはもう歩き続けるしかなく、逃げ道がない事を子どもながらに理解しているのだろう。無言で黙々と歩き続ける。

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思い返すと自分が子どもの頃は、親父によくスキーや釣りに連れて行ってもらったが、登山のような"長くてきついこと"をやらされたことは無かった。今自分は、自然が大好きで趣味は全て自然遊びだし、都会育ちの息子にも自然が好きになって欲しいけど、果たしてこの山行は楽しかっただろうか。やらされる"長くてきついこと"は、嫌いになりかねない。無言で黙々と歩く息子の背中をみながら、嫌いにならないでと祈る。

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帰りは帰りで、同じ道でも見え方が異なり、相変わらず苔や木々に感動しっぱなしだった。今回は、数日間雨が降っていない時期だったため、苔に水が滴るような感じではなかったが、雨が降っていたらまた違った雰囲気だったのだろう。

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暗くなるまでに車に着かなくてはとみんなで頑張り、結局16時30分に無事下山。着いた瞬間、膝から崩れ落ちた姿を見ると、子どもも必死だったんだなと感動した。初の登山で約12時間、よく頑張りました。

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残りの滞在期間、大人は全身筋肉痛でずっと動きがおかしかったが、子ども達は何事もなかったかのように、川に飛び込み、海も楽しみ、魚も釣って焼いて食べた。屋久島の大自然を思いっきり堪能し、これ以上ない経験をさせていただいた。

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ご家族にお礼をし、友人家族よりひと足先に東京に戻る。 帰りの飛行機で息子に、「何が楽しかった?」って聞いたら、少し考えてこう言った。

「太鼓岩」

意外すぎる返答。

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子育ては難しい。 いや、子育てというよりは、友人に近い。

いつまで付き合ってくれるかわからないけど、楽しみにしてくれる間は色んなところに旅しよう。

次はどこへ行こうか。

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